電通とはどんな会社?
株式会社電通は、日本最大の広告代理店であり、世界でもトップクラスの規模を誇る総合広告会社です。1901年の創業以来、120年以上にわたって日本の広告業界をリードし続けてきました。テレビCM・新聞広告からデジタルマーケティング・イベントプロデュースまで幅広い事業を展開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社電通 |
| 親会社 | 株式会社電通グループ(東証プライム上場) |
| 設立 | 1901年(明治34年)7月1日 |
| 資本金 | 100億円(電通単体)/746億円(電通グループ) |
| 本社所在地 | 東京都港区東新橋1丁目8番1号 |
| 従業員数 | 5,251名(電通単体・2025年12月末) |
| グループ従業員数 | 約67,000名(電通グループ全体) |
| 平均年収 | 1,508万円(電通グループ・2024年12月末現在) |
| 代表取締役 | 松本 千里・永井 聖士 |
株式会社電通 基本情報(出所:電通グループ公式HP・有価証券報告書)
- 広告代理業:テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどマスメディアの広告枠販売・企画制作
- デジタルマーケティング:Web広告・SNS運用・データ分析・DX支援
- クリエイティブ制作:CM制作・ブランディング・コンテンツ企画
- イベント・プロモーション:スポーツイベント・展示会・PR活動の企画運営
- グローバル事業:海外約120カ国でのマーケティング・広告サービス
電通が「やばい」と言われる5つの理由
電通に対する「やばい」という評判は、複数の要因が積み重なって生まれています。特に転職を検討している方が心配しているのは、「本当に入社して大丈夫なのか」という点ではないでしょうか。一つひとつ事実と向き合って整理します。
過労死事件が残した深い傷
電通が「やばい」と言われる最大の理由が、過労死事件です。2015年12月、入社1年目の女性社員・高橋まつりさん(当時24歳)が過労による自殺で亡くなりました。月の時間外労働が約105時間に達し、過労死ラインとされる80時間を大幅に超過していたことが判明しています。上司からのパワハラも指摘されており、この事件は社会に大きな衝撃を与えました。
さらに遡ると、1991年にも入社2年目の男性社員が過労自殺しており、2000年に最高裁で電通の損害賠償責任が認められています。電通における過労問題は一度きりではなく、繰り返されてきた構造的な問題として認識されてきました。
- 1991年:入社2年目の男性社員が過労自殺(2000年最高裁で電通の責任を認定)
- 2015年12月:新入社員の高橋まつりさんが過労自殺(月105時間超の残業)
- 2016年:労働基準法違反で書類送検、翌2017年に有罪判決(罰金50万円)
- 2017年以降:全社的な働き方改革に着手、22時以降の業務原則禁止を導入
この事件を契機に電通は大規模な働き方改革に着手しました。現在は22時以降の業務を原則禁止し、労働時間の管理体制を大幅に強化しています。過去の問題は重大ですが、現在の労働環境は当時と大きく異なるという点は転職検討において正確に把握すべき事実です。
「鬼の十則」に象徴される体育会系の社風
電通がブラックと言われるもう一つの根拠が、「鬼の十則」と呼ばれる行動規範です。1951年に第4代社長・吉田秀雄氏が作成したもので、「仕事を自ら創れ」「大きな仕事と取り組め」「摩擦を恐れるな」など、猛烈な仕事への姿勢を求める10項目が掲げられています。
2015年の過労死事件後、電通は2017年から社員手帳への掲載を廃止しました。しかし、長年にわたって社内に刷り込まれた「仕事への献身」を美徳とする価値観は、一朝一夕には変わらないという指摘も根強くあります。
「鬼の十則」の廃止は制度的な前進ですが、職場の慣習として残るカルチャーへの懸念は完全には消えていません。転職を考える際には、現在の職場環境を個別に確認することが現実的です。広告業界全体として、体育会的なクライアントファーストの価値観は依然として強い傾向があります。
東京五輪談合で罰金3億円の有罪判決(2025年)
東京オリンピック・パラリンピックに関連する談合事件も、電通が「やばい」と言われる大きな理由です。
2022年に大規模な談合が発覚し、電通グループは独占禁止法違反(不当な取引制限)で起訴され、2025年1月30日に東京地裁で罰金3億円の有罪判決を受けました。最高裁での上告も棄却され、有罪が確定しています。
- 談合事件:五輪運営業務で電通グループ・博報堂など6社が独禁法違反で起訴。罰金3億円が2025年に確定
- 汚職事件:元組織委理事(電通OB)の高橋治之被告がスポンサー企業から賄賂を受領し計4回逮捕
- 行政処分:東京都が電通を2023年2月〜2024年8月まで指名停止措置
これらの事件は電通のブランドイメージに深刻なダメージを与えました。一方で、事件に関与したのは組織の一部です。電通はコンプライアンス体制の強化を進めており、再発防止への取り組みは継続されています。
残業・長時間労働の体質が根強く残る
働き方改革は確実に進んでいますが、広告業界の性質上、クライアントの要望やキャンペーン納期に左右される繁忙期が存在します。制度として22時退館ルールが設けられているものの、職種・部署・担当クライアントによって実際の労働環境には差があるという声も聞かれます。
特に大型キャンペーンや新規案件のプレゼン前後は業務量が急増します。「以前に比べれば格段に改善された」という評価がある一方、「繁忙期は今もかなりハード」という感想も混在しているのが実態です。入社前に配属希望部署の実情を確認しておくことが重要です。
就職・転職難易度が高すぎると言われている
就職・転職難易度の高さも「やばい」と言われる理由の一つです。新卒採用では毎年100〜140名程度の採用枠に対して数万人規模のエントリーがあるとされ、倍率は100倍を超えるとも言われる超難関企業です。東大・慶應・早稲田などの上位校出身者が多く、「学歴フィルターが厳しい」というイメージも広まっています。
一方で、中途採用は積極的に行われています。広告・マーケティング・デジタル領域の実務経験を持つ即戦力人材であれば、学歴よりも実績とスキルが評価される傾向があります。「やばいほど入るのが難しい」という評判はありますが、適切な準備と戦略次第でチャンスがある点も事実です。
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電通で働くメリット・良い評判口コミ
「やばい」という評判が先行しがちな電通ですが、その内側に入ると「やっぱりここじゃないと得られなかった」と感じている人が多いのも事実です。特に年収・成長機会・ブランド力の3点は業界随一の水準です。
国内トップクラスの高年収(平均1,500万円超)
電通の最大の魅力は、平均年収1,508万円(電通グループ・2024年12月末現在)という日本トップクラスの高年収です。30代前半で年収1,000万円を超えるケースも珍しくなく、広告業界の中でも飛び抜けた水準です。
| 年代 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 20代後半 | 800〜1,000万円 | 28歳で1,000万円に到達するケースも |
| 30代前半 | 1,000〜1,300万円 | 主任〜課長代理クラス |
| 30代後半 | 1,200〜1,500万円 | 課長クラス |
| 40代以降 | 1,500〜2,000万円超 | 部長以上は2,000万円超も |
電通の年代別年収目安(出所:OpenWork・転職サイト口コミをもとに作成)
福利厚生についても、住宅手当・各種社会保険・退職金制度に加え、自己啓発支援やカフェテリアプランなどが用意されています。業界トップの年収と充実した福利厚生の組み合わせは、長期的なキャリア形成を考える上で大きなメリットです。
過労死事件後のホワイト化への取り組み
2015年の過労死事件を機に、電通は22時以降の業務原則禁止・フレックスタイム制度の導入・リモートワークの推進など、抜本的な働き方改革を実施しました。その結果、離職率は約3%にまで低下しており、業界内でも安定した水準を維持しています。
かつての「不夜城」のイメージは過去のものとなりつつあります。社内のパワハラ相談窓口も整備され、以前に比べて声を上げやすい環境になっているという評価が増えています。制度面での改善は着実に実を結んでいます。
日本最大級のプロジェクトに携われるやりがい
電通の大きな魅力の一つが、オリンピック・ワールドカップ・万博など国家規模のイベントから、大手企業の全国キャンペーンまで、日本最大級のプロジェクトに携われることです。
テレビCMの制作からデジタルマーケティング戦略の立案、大規模イベントのプロデュースまで、広告業界のあらゆる領域で「日本一」のスケールの仕事を経験できます。自分が企画した広告が全国で放送されるという達成感は、他の業界ではなかなか味わえない特別な経験です。
転職市場での圧倒的なブランド力とキャリア価値
「電通出身」という肩書きは、転職市場において広告・マーケティング・PR・コンサルティングなど幅広い業界で高く評価される強力なキャリアブランドです。
電通で培った企画力・調整力・クライアントマネジメント力は、広告業界に限らず多くの業界で通用するスキルです。実際に電通出身者はGoogle・Amazonなどのテック企業やコンサルティングファーム、スタートアップのマーケティング責任者など多方面で活躍しています。「電通で数年経験を積んでからキャリアチェンジする」という戦略は、合理的な選択肢の一つです。
電通の転職難易度・中途採用・年収の実態
電通への転職を検討している方が最も気になるのは「本当に採用してもらえるのか」「入社後に後悔しないか」という点でしょう。転職難易度・中途採用で求められる条件・年収の実態について整理します。
電通への転職難易度は高い?
電通への転職難易度は、「非常に高いが、専門スキルがあれば十分にチャンスはある」と言えます。知名度・年収・ブランド力のすべてがトップクラスであるため、応募者は多く、競争率は高い傾向にあります。
一方で、電通は中途採用に積極的であり、デジタルマーケティング・データアナリティクス・クリエイティブなどの専門領域で即戦力人材を常に求めています。特にデジタル領域の人材ニーズは年々高まっており、Web広告運用やSNSマーケティングの経験者にとってはチャンスが広がっています。
中途採用で求められるスキル・経験
- デジタルマーケティングの実務経験(Web広告運用・SNS戦略・データ分析)
- 広告代理店・制作会社でのアカウント管理・企画提案の経験
- クリエイティブ職(コピーライター・アートディレクター・CMプランナー)の実績
- コンサルティングファームでの戦略立案・プロジェクトマネジメント経験
- データサイエンス・マーケティングリサーチの専門スキル
求人情報は公式サイトや転職エージェントを通じて確認できます。電通は職種が多岐にわたるため、自分の強みが活かせるポジションを慎重に選ぶことが転職成功への近道です。
電通への転職が向いている人・向いていない人
電通への転職を検討している方に向けて、向いている人・向いていない人の特徴を整理します。「年収が高いから」という理由だけで飛び込むと、入社後にギャップを感じる可能性があります。自分に合うかどうかを冷静に確認しましょう。
電通への転職が向いている人
- 高年収を追求したい人:平均年収1,500万円超・業界最高水準の報酬を得たい方
- 日本最大級のプロジェクトでやりがいを感じたい人:大手クライアントの広告キャンペーンに携わりたい方
- 広告・マーケティングの専門性を極めたい人:業界トップの環境でスキルを磨きたい方
- キャリアにブランド力を活かしたい人:「電通出身」の実績を将来のキャリアに活用したい方
- 変化の激しい環境で成長したい人:デジタルシフトの最前線で新しいことに挑戦したい方
電通への転職が向いていない人
- ルーティンワークを好む人:クライアントの要望や市場の変化に対して柔軟な対応が常に求められるため、定型業務を希望する方には合いにくい
- プレッシャーに弱い人:大手クライアントの案件は予算規模が大きく、責任も重い。結果に対するプレッシャーへの耐性が求められる
- 繁忙期の業務量の増加を受け入れられない人:働き方改革は進んでいるが、大型案件の納期前は業務が集中することがある
- 安定した業績の会社で働きたい人:電通グループは海外事業の再編中であり、組織変化が続く局面では不確実性がある
電通への転職におすすめの転職エージェント
電通のような大手企業への転職を成功させるには、業界に精通した転職エージェントの活用が有効です。非公開求人の情報収集から選考対策まで、プロのサポートを受けることで採用率を高められます。
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- 1級建築施工管理技士
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1級建築施工管理技士しか持っていなかった時に、担当の方から「1級建築士を取れば、施工管理でも設計との橋渡しができる人材として市場価値が大きく上がりますよ」と具体的なアドバイスをいただきました。資格取得支援制度が充実した企業を紹介いただき、働きながら勉強して無事合格。すぐに担当の方が次の転職先と年収交渉をしてくれて、年収が580万円から750万円にアップ。資格取得の先にキャリアアップまで一緒に考えてくれる姿勢が他社とは全く違いました。入社後のフォローも手厚く、配属先での悩みにも迅速に対応してもらえています。
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まとめ
電通が「やばい」と言われる理由は、過労死事件・鬼の十則文化・五輪談合・残業体質・転職難易度の高さなど複数の要因が重なっています。しかし、それぞれの事実を整理すると、「今の電通がどういう会社か」という姿は、過去のイメージとは少なからず異なります。
- 労働環境:過労死事件を機に抜本改革を実施。22時以降業務禁止・フレックス制・リモートワーク導入で大幅改善。離職率は約3%
- 不祥事:五輪談合で罰金3億円が確定。コンプライアンス体制を強化し再発防止に取り組む
- 社風:鬼の十則は2017年廃止。体育会的カルチャーは部署によって残存するが、制度面は大幅改善
- 年収:平均1,508万円(電通グループ・2024年)と日本トップクラス。28歳で1,000万円到達も珍しくない
- 転職難易度:非常に高いが中途採用は積極的。デジタル領域の即戦力人材は特にニーズが高い
高年収を求める人・日本最大級のプロジェクトでやりがいを感じたい人・広告業界でキャリアを築きたい人にとって、電通は非常に魅力的な選択肢です。「やばい」という評判の真相を把握した上で、自分の価値観やキャリア目標と照らし合わせて判断してください。転職エージェントに相談して、自分に合ったポジションがあるか確認するところから始めるのが現実的です。
電通に関するよくある質問(FAQ)
電通はブラック企業ですか?
電通の平均年収はいくらですか?
電通への転職は難しいですか?
電通グループの将来性は大丈夫ですか?
参照・参考元


