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転職に悪い時期は11〜12月?求人倍率で見る本当に避けたい時期

転職に悪い時期は11〜12月?求人倍率で見る本当に避けたい時期

この記事では、転職に悪い時期とされる11〜12月や連休前後の実態を、求人倍率のデータをもとに整理します。時期より先に見直したい個人側のタイミングと、悪い時期に動く場合の進め方も解説します。

転職に悪い時期といわれるのはいつ?理由を整理

転職情報サイトでは、求人が少なくなる時期や、採用担当者が動けない時期が「悪い時期」として挙げられています。代表的なものは次のとおりです。

時期悪い時期とされる理由
1月上旬年末年始明けで、採用計画を固めている段階。募集が動き出していない
5月上旬(ゴールデンウィーク)連休で採用担当者が不在になり、新入社員の対応で人事も忙しい
8月中旬(お盆)夏季休暇で選考が止まり、連絡が休み明けにずれ込みやすい
11〜12月年末に向けて求人が少なくなるとされる
12月下旬(年末年始)年末の予算締めなどで採用が年明けに持ち越されやすい

1月上旬・5月・8月・12月下旬に共通するのは、求人の数よりも選考の進みが止まりやすいことです。応募への返信や面接の日程調整が連休明けまで待たされると、その間に他社の選考が先に進むこともあります。

一方、11〜12月だけは理由が少し違います。「求人が少ない」と言われますが、実際の数字を次の章で確認します。

11〜12月は本当に転職に悪い時期?求人倍率で確かめる

dodaが公表している転職求人倍率レポートで、2025年11月と12月の動きを確認します。

月転職求人倍率求人数(前月比)転職希望者数(前月比)
2025年11月2.70倍(前月差+0.20pt)+0.4%-7.0%
2025年12月2.96倍(前月差+0.26pt)+2.6%-6.4%

11月も12月も、求人数は前月より増えています。減ったのは求人ではなく、転職を希望する人の数です。dodaのレポートでも、12月の希望者数の減少は例年の年末の傾向と説明されています。

  • 転職求人倍率は「求人数÷転職希望者数」で算出される指標
  • 倍率が高いほど、転職希望者1人あたりの求人が多い状態
  • 年末は求人が減るのではなく、競い合う相手が減って倍率が上がる

ただし、これはdoda登録者のデータで、業界や職種によって事情は異なります。不動産業界は12〜3月が人事異動の繁忙期で、採用担当者が動きにくいと解説する情報サイトもあります。自分の業界の繁忙期だけは、応募先の人事に確認するつもりで把握しておくと安心です。

「年末は悪い時期だから春まで待とう」と決めて動かないまま、現職への不満だけが積み重なる。そうなる前に、年末は倍率の面では不利でないという事実を知っておいてください。

転職の時期より先に避けたい3つのタイミング

求人市場の時期よりも、結果を左右するのは本人側の事情です。次の3つに当てはまる場合は、月を問わず慎重に動く必要があります。

① 賞与の支給前に退職を申し出る

多くの企業は、賞与の支給日に在籍していることを支給の条件にしています(支給日在籍要件)。退職日が支給日より前になると、受け取れないケースが多くなります。

  • 就業規則・賃金規程で、賞与の支給条件を確認する
  • 退職の申し出期限を確認する(民法上は退職日の2週間前までに申し入れれば足りるが、就業規則で1〜2か月前と定める会社が多い)
  • 賞与を受け取ってから退職する日程で、入社日の希望を組み立てる

転職活動を始める時期と、退職日を決める時期は別の話です。活動は今すぐ始めても、退職日は賞与支給日の後に設定するという考え方なら、時期を理由に足踏みする必要はなくなります。

② 転職の軸が決まらないまま応募する

「今の職場から離れたい」だけで応募すると、面接で志望動機を深掘りされたときに答えに詰まります。入社後に、前の職場と同じ不満を抱えるミスマッチにもつながりやすくなります。

  • 現職で譲れなかった点・我慢できなかった点を書き出す
  • 次の職場で優先する条件(年収・休日・業務内容など)に順位をつける
  • 応募書類は条件に合わせて書き分ける

応募書類の見直しは、転職用の履歴書で落ちる6つのNGで採用担当者が見ている点を確認できます。

③ 勤続1年未満、または体調が万全でない

勤続1年未満での転職は、早期離職と受け取られるリスクがあります。ハラスメントや労働条件が契約と大きく違うなど、正当な理由がある場合は事情が変わります。

体調を崩している状態で転職を決めると、現職から逃げたい気持ちが判断を引っ張りがちです。選考中の受け答えにも影響が出やすいため、休養や相談を先にするほうが結果的に早く進みます。

ここまで読んで「自分は賞与前だから動けない」と感じたなら、応募書類の準備と求人の情報収集だけ先に進めることもできます。時期の判断に迷うときは、転職のプロに現職の事情を伝えて日程を逆算してもらうと、無駄な足踏みを減らせます。

悪い時期に転職活動をするメリットとデメリット

連休前後や年末年始に動くことには、得になる面と不利になる面があります。

メリット:競い合う相手が減り、準備の時間を取れる

  • 転職希望者が減る時期は、同じ求人に応募する人も少なくなる
  • 企業研究や自己分析、職務経歴の整理に時間をかけられる
  • 連休中に書類を仕上げて、休み明けに応募できる

デメリット:選考が止まる期間と、焦りによる妥協

連休をまたぐと、書類の結果や面接日程の連絡が休み明けまで待たされます。選考が長引く間に気持ちが焦り、希望と違う求人に応募してしまうことが一番の落とし穴です。

連休や年末年始をまたぐ選考は、応募から内定までの日数を長めに見積もることで焦りを防げます。現職の退職交渉と重なる場合は、特に余裕を持たせてください。

悪い時期でも動くなら|10月中旬から始める場合の進め方

今は10月中旬です。ここから転職活動を始めた場合の流れを、逆算の一例として示します。企業ごとに選考の日数は違うため、あくまで目安です。

  1. 今週:履歴書・職務経歴書を準備し、希望条件に順位をつける
  2. 10月下旬〜:応募を始める。11月に連休が入る企業や年末の繁忙期に備え、早めに面接日程を押さえる
  3. 内定後:就業規則で退職の申し出期限を確認し、上司に退職を伝える
  4. 引き継ぎ・有給消化を経て退職、入社

就業規則で退職の申し出を1〜2か月前と定めている会社の場合、11月に内定が出ても、年内入社は難しく、年明けから2月ごろの入社になる可能性があります。入社時期を急がれる求人では、この点を面接で正直に伝えておくとすれ違いを防げます。

在職中の応募書類は、在職中の転職で書く履歴書で職歴欄や本人希望欄の書き方を確認できます。退職日が決まっていない段階の記載は、履歴書の退職予定の書き方も参考になります。

12月の賞与を受け取ってから退職する場合

12月に賞与が出る会社なら、支給日までは在籍するスケジュールが現実的です。11月に応募・選考を進め、内定を得たうえで、賞与支給後に退職を申し出る。この順番なら、年末の倍率が高い時期の求人を逃さず、賞与も受け取れます。

求人が増えやすい時期と合わせた動き方

転職情報サイトでは、求人が増えやすい時期として1〜3月と7〜9月(8月下旬〜10月とする解説もあります)が挙げられています。時期ごとの動き方を整理します。

時期市場の特徴動き方の例
1〜3月新年度に向けた増員で求人が増えやすい本命企業への応募。秋のうちに書類を準備しておく
7〜9月下半期に向けた募集が出やすい賞与後の退職を想定して応募を開始する
11〜12月求人数は維持され、転職希望者が減る応募と面接を進め、賞与支給後に退職を申し出る
連休前後選考の連絡が止まりやすい日程に余裕を持たせ、連休中に書類を準備する

どの時期も一長一短があります。年内に動き出すか、春の求人増に合わせるかは、現職の限界がいつ来るかから逆算すると決めやすくなります。限界が近いなら、時期を待たずに情報収集と書類準備を進めてください。

まとめ

転職の悪い時期のまとめ

  • 悪い時期とされる1月上旬・5月・8月・12月下旬は、求人数より選考の止まりやすさが課題
  • 11〜12月はdodaのデータで求人数が増え、転職希望者が減って倍率が上昇している
  • 賞与の支給日在籍要件と退職の申し出期限は、就業規則で必ず確認する
  • 軸が決まらない応募と勤続1年未満は、月を問わず慎重に動く
  • 10月中旬から動くなら、入社は年明けから2月ごろを目安にする

時期よりも、自分の事情に合う日程を逆算できているかで結果は変わります。

転職の悪い時期に関するよくある質問

転職に一番悪い時期はいつですか?

全員に当てはまる時期はありません。求人市場では、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆の前後は選考が止まりやすいとされます。個人側では、賞与の支給前や勤続1年未満、転職の軸が決まっていない時期が不利に働きやすくなります。

11月・12月の転職は避けたほうがいいですか?

避ける必要はありません。dodaのレポートでは、2025年11月は求人数が前月比0.4%増、12月は2.6%増で、転職希望者数は減少し、倍率は2.70倍、2.96倍に上昇しています。ただし、業界や職種の繁忙期によって採用担当者の動きは変わります。

ボーナスをもらってから転職したほうがよいですか?

多くの企業は賞与の支給日に在籍していることを支給条件にしているため、受け取りたい場合は支給日の後に退職日を設定します。支給条件は会社ごとに異なるので、就業規則や賃金規程で確認してください。転職活動自体は、賞与の前から始めても問題ありません。

退職は何か月前に伝えるべきですか?

期間の定めのない雇用では、民法上は退職日の2週間前までに申し入れれば退職できます。一方で、就業規則で1〜2か月前までの申し出を定める会社が多く、円満に引き継ぎを進めるには就業規則に沿った時期に伝えるのが現実的です。

悪い時期に転職して後悔することはありますか?

時期そのものより、転職の軸が決まらないまま応募したり、焦って希望と違う求人を選んだりすることが後悔の原因になりやすいです。連休をまたぐ選考は長引くことを前提に、日程に余裕を持って進めてください。