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退職後の失業手当はいつから?自己都合は約1.5か月後【2026年版】

退職後の失業手当はいつから?自己都合は約1.5か月後【2026年版】

この記事では、退職後の失業手当(雇用保険の基本手当)がいつ始まり、いくら受け取れるのかを、自己都合と会社都合に分けて解説します。2025年4月1日以降に退職した人は、自己都合の給付制限が原則1か月に短縮されています。受給条件、手続きの流れ、損をしやすい注意点もあわせてまとめました。

目次 閉じる

  1. 退職後の失業手当はいつから?自己都合と会社都合の開始時期
  2. 失業手当をもらえる条件|被保険者期間と失業の状態
  3. 自己都合と会社都合の違い|給付日数・制限・要件の比較
  4. 失業手当はいくらもらえる?基本手当日額と給付日数の目安
  5. 失業手当の手続きの流れ|離職票を受け取ってから入金まで
  6. 退職後の失業手当で損をしやすい5つの落とし穴
  7. 失業手当をもらいながら転職活動を進めるコツ
  8. まとめ
  9. 退職後の失業手当に関するよくある質問
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退職後の失業手当はいつから?自己都合と会社都合の開始時期

失業手当は、ハローワークで求職の申込みをして受給資格が決まった日から、まず7日間の待期があります。その後に給付制限がかかるかどうかは、退職理由によって決まります。

退職理由待期給付制限支給対象になる目安
自己都合(2025年4月1日以降の退職)7日間原則1か月申込みから約1か月と1週間後
自己都合(過去5年以内に、正当な理由なく2回以上の自己都合退職で受給資格決定を受けている)7日間3か月申込みから約3か月と1週間後
自己都合(2025年3月31日以前の退職)7日間原則2か月申込みから約2か月と1週間後
会社都合・特定理由離職者7日間なし申込みから7日後

重大な理由で解雇された場合(重責解雇)も、給付制限は3か月です。ご自身の退職日と離職理由に当てはまる行を確認してください。

初回の入金は、退職から2か月以上先になることもあります

「支給対象になる日」と「口座に振り込まれる日」は別のものです。失業の認定は原則4週間に1回で、入金は認定日の約7日後になります。

退職してから離職票が届き、ハローワークで申込みをして、待期と給付制限を終え、最初の認定日を迎える流れです。自己都合の場合、初回入金まで2か月前後、離職票の到着が遅れればそれ以上かかる前提で生活費を組むと、資金計画が崩れにくくなります。

  • 住民税(前年の所得に対して退職後も請求が続きます)
  • 国民健康保険料、または任意継続の保険料と国民年金保険料
  • 家賃・光熱費・通信費などの固定費

この3つだけでも、月の支出は在職中の手取りを大きく超えることがあります。初回入金までの2〜3か月分は、貯蓄で賄える状態にしておくと安心です。

自己都合でも給付制限なしで受け取れるケース

次のいずれかに当てはまると、自己都合退職でも待期後すぐに受給できる場合があります。

  • 雇用の安定・就職の促進に必要な職業訓練など教育訓練を、自分で受けた場合(離職前1年以内、または離職後に受講したもの)
  • 病気・けが・家族の介護など、正当な理由がある自己都合退職として「特定理由離職者」に認定された場合

どちらも対象になるかどうかはハローワークが判断します。申し出の期限や必要書類があるため、申込みの時点で窓口に相談してください。

失業手当をもらえる条件|被保険者期間と失業の状態

受給するには、次の条件をすべて満たす必要があります。

  • ハローワークで求職の申込みをしており、就職しようとする意思と、いつでも就職できる能力がある
  • 積極的に仕事を探しているのに、職に就けていない(失業の状態にある)
  • 離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算12か月以上ある(会社都合・特定理由離職者は、離職の日以前1年間に通算6か月以上)

被保険者期間は、離職日から1か月ごとに区切り、賃金の支払い基礎日数が11日以上ある月(または労働時間が80時間以上の月)を1か月として数えます。

注意したいのは、「しばらく休んでから探したい」という期間は受給の対象にならない点です。病気・けが、妊娠・出産・育児などで、すぐに就職できない場合も同じです。その場合は後述する受給期間の延長を申請します。

自己都合と会社都合の違い|給付日数・制限・要件の比較

項目自己都合(一般の離職者)会社都合(特定受給資格者)
給付制限原則1か月なし
所定給付日数90〜150日90〜330日
必要な被保険者期間離職日以前2年間で12か月以上離職日以前1年間で6か月以上

同じ年齢・勤続年数でも、会社都合かどうかで、受給できる日数が大きく変わることがあります。退職理由の扱いは、受け取れる総額を左右します。

自己都合で辞めたつもりでも、会社都合に当たる主なケース

離職理由は、退職届の文言だけでなく、ハローワークが事実関係を確認して判断します。次のような事情で辞めた場合は、特定受給資格者に該当する可能性があります。

  • 離職直前6か月のうち、いずれか連続する3か月で時間外労働が45時間を超えた、またはいずれか1か月で100時間を超えた、あるいは連続する2か月以上の平均が月80時間を超えた
  • 賃金が、以前の85%未満に下がった(低下を予見できなかった場合)
  • 賃金の3分の1を超える額が、支払期日までに支払われなかった
  • 上司や同僚から故意に排斥され、著しい冷遇や嫌がらせを繰り返し受けた
  • 事業主から、直接または間接に退職を勧められた(従来からの早期退職優遇制度への応募は除く)
  • 雇用契約が3年以上更新されたあと、更新されなかった
  • 労働条件が、採用時に示された内容と著しく違っていた

通常の注意や叱責だけでは、ハラスメントとして認められません。「きつかったから辞めた」だけでは足りず、時間数・回数・日付といった客観的な事実が判断材料になります。

離職票の離職理由は、会社任せにせず必ず確認する

離職票に書かれる離職理由は、会社が記入します。実態と違う内容になっていると、本来より不利な区分で手続きが進んでしまいます。

食い違いに気づいたら、ハローワークの窓口で事実を伝え、判断を仰ぎます。そのとき手元にあると話が早い資料は次のとおりです。

  • タイムカードや勤怠記録、給与明細
  • 退職勧奨や労働条件の変更が分かるメール・書面
  • 雇用契約書、労働条件通知書

退職を決める前から、これらは手元に控えておくことをおすすめします。退職後は社内システムに入れなくなり、集められなくなることがあるためです。

失業手当はいくらもらえる?基本手当日額と給付日数の目安

1日あたりの金額である「基本手当日額」は、次の順で決まります。

  1. 賃金日額を出す:離職前6か月に毎月決まって支払われた賃金(賞与などは除く)の合計 ÷ 180
  2. 賃金日額のおよそ50〜80%が基本手当日額(60〜64歳は45〜80%)。賃金が低い人ほど率が高くなる
  3. 基本手当日額 × 所定給付日数 が、受け取れる総額の上限

たとえば基本手当日額が6,000円で給付日数が90日なら、総額は54万円です(計算のための仮の金額です)。

基本手当日額の上限額(令和8年8月1日現在)

日額には年齢別の上限があり、毎年8月1日に見直されます。

離職時の年齢基本手当日額の上限
30歳未満7,450円
30歳以上45歳未満8,270円
45歳以上60歳未満9,110円
60歳以上65歳未満7,830円

収入が高かった人でも、28日分に換算すると上限は約21万〜26万円です。在職中の手取りと同じ額は受け取れません。

所定給付日数は90〜360日|自己都合は最長150日

給付日数は、離職理由・年齢・被保険者期間で決まります。自己都合など一般の離職者は次のとおりです。

被保険者期間所定給付日数
1年以上5年未満90日
5年以上10年未満120日
10年以上150日

会社都合の場合は、年齢と被保険者期間に応じて90〜330日の範囲で決まります。自己都合との差は、45歳以上で勤続年数が長いほど大きくなります。

失業手当の手続きの流れ|離職票を受け取ってから入金まで

  1. 会社から離職票を受け取る
  2. 住所地を管轄するハローワークで、求職の申込みと受給資格の決定を受ける
  3. 雇用保険の受給説明会に参加し、失業認定申告書などを受け取る
  4. 7日間の待期(自己都合の場合は、そのあと給付制限)
  5. 原則4週間に1回、認定日にハローワークへ行き、求職活動の実績を申告して失業の認定を受ける
  6. 認定日の約7日後に、指定した口座へ入金される

申込みのときは、離職票、マイナンバーを確認できる書類、本人確認書類、本人名義の預金通帳(またはキャッシュカード)、証明写真を用意します。必要書類は案内が更新されることがあるため、持ち物はハローワークのサイトで確認してから出向いてください。

認定日に行けなかった場合、その日までの分は原則として支給されません。体調不良や面接と日程が重なりそうなときは、事前にハローワークへ連絡するのが確実です。

離職票が届くのを待つ間も、次の仕事探しは止められます。ここまで読んで、失業手当の見通しは立ったものの、転職先をどう探すかで手が止まっているなら、プロに状況を整理してもらう方法もあります。

退職後の失業手当で損をしやすい5つの落とし穴

1. 受給期間は退職翌日から原則1年

基本手当を受け取れる期間は、離職の翌日から原則1年です。この期限を過ぎると、給付日数が残っていても支給されません。

病気・けが・妊娠・出産・育児などで30日以上働けないときは、その日数分だけ受給期間を延長できます(最長3年)。延長の申請は、働けなくなった日の翌日以降、早めに管轄のハローワークで行います。

2. アルバイトをした日は必ず申告する

失業認定申告書には、アルバイトや手伝いをした日を必ず記入します。給付制限中も同様です。

未申告のまま受給すると不正受給とみなされ、支給の停止や、不正に受け取った額の3倍相当の納付を命じられることがあります。収入が少額でも、働いた日は隠さず申告するのが原則です。

3. 就職が決まったら再就職手当を確認する

給付日数を3分の1以上残して安定した職業に就くと、再就職手当を受け取れる場合があります。支給額は、基本手当日額 × 支給残日数 × 下記の率で計算します。

就職日前日の支給残日数支給率
所定給付日数の3分の2以上70%
所定給付日数の3分の1以上3分の2未満60%

自己都合の給付制限を受けた場合は、その1か月間に決まった就職は、ハローワークなどの紹介によるものであることが条件です。1年を超えて勤務する見込みがあることなど、ほかにも要件があります。

4. 認定日までに求職活動の実績を作る

認定を受けるには、認定期間中に求職活動の実績が必要です。通常の認定期間では、前回の認定日から今回の認定日の前日までに2回以上が目安です。

  • 求人への応募
  • ハローワークなどでの職業相談
  • 対象となるセミナーや企業説明会への参加

求人サイトへの登録や求人情報の閲覧だけでは、実績に数えられません。給付制限がある場合の回数は、初回の説明会で案内される内容に従ってください。

5. 健康保険・扶養・税金の扱いを先に確認する

退職後の健康保険は、国民健康保険・任意継続・家族の扶養のいずれかになります。扶養に入っている場合でも、受給要件を満たせば失業手当は受け取れますが、受給額によっては扶養から外れる場合があるため、配偶者の健康保険組合や勤務先に事前に確認してください。

会社都合や特定理由離職者など、離職票の離職理由コードによっては、国民健康保険料の軽減を受けられます。詳しくは市区町村の窓口で確認できます。なお、雇用保険の給付は非課税で、確定申告は不要です。

失業手当をもらいながら転職活動を進めるコツ

失業手当は、次の仕事が決まるまでの生活を支える制度です。受給日数が残っているうちに就職先が決まれば再就職手当も見込めるため、「全部もらい切ってから探す」より、早めに動いたほうが手元に残る金額は増えることがあります。

  • 離職票が届く前から、希望条件(職種・年収・勤務地)を書き出しておく
  • 応募や職業相談の実績は、認定日ごとの数を意識して積み上げる
  • 面接日が認定日と重なりそうなときは、先にハローワークへ日程を相談する

応募書類の準備も、受給中に進められます。すでに退職している場合、履歴書の職歴欄は「現在に至る」を使わずに書きます。書き分けは、履歴書の「現在に至る」の書き方で在職中・退職後・退職予定別に確認できます。

ハローワークの求人だけでなく、非公開求人を含めて比べたい人や、ブランクがあっても通る職種を知りたい人は、無料の転職相談を併用すると選択肢を広げられます。給付日数が残っているうちに動くほど、再就職手当の対象になりやすいためです。

まとめ

退職後の失業手当のまとめ

  • 自己都合(2025年4月以降の退職)は、待期7日+給付制限1か月。会社都合は待期7日のみ
  • 受給には、離職前2年間で12か月以上(会社都合は1年間で6か月以上)の被保険者期間が必要
  • 日額は賃金日額の約50〜80%で、上限は30歳未満7,450円〜45歳以上60歳未満9,110円
  • 離職票の離職理由と、受給期間1年の期限は、退職直後に確認する
  • 就職が決まったら、再就職手当の対象かを確認する

初回入金までの2か月ほどの生活費を見込み、離職理由を確認しておくことが、受給の第一歩です。

退職後の失業手当に関するよくある質問

退職後、失業手当はいつ振り込まれますか?

自己都合で2025年4月1日以降に退職した場合は、申込み後の7日間の待期と原則1か月の給付制限を経て、支給の対象になります。実際の入金は、失業の認定日の約7日後です。会社都合の場合は、待期7日のあとから支給の対象になります。

退職後すぐに失業手当の手続きをしないと損をしますか?

受給期間は、離職の翌日から原則1年です。期限を過ぎると、所定給付日数が残っていても支給されません。申込みが遅れるほど、期限内に受け取れる日数が減るおそれがあるため、離職票が届いたら早めに手続きしてください。

自己都合で退職しても、給付制限なしで受け取れますか?

特定理由離職者として認定された場合や、雇用の安定・就職の促進に必要な教育訓練を自分で受けた場合は、給付制限なしで受け取れる場合があります。該当するかどうかはハローワークが判断します。

アルバイトをしながら失業手当を受け取れますか?

週の所定労働時間が20時間以上で31日以上の雇用見込みがあるなど、雇用保険の被保険者になる働き方の場合は、就職とみなされ受給できません。それ以外のアルバイトは、働いた日を失業認定申告書に必ず記入すれば、減額や不支給の扱いを受けたうえで手続きができます。未申告は不正受給になります。