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転職先が決まってから退職の伝え方|切り出す時期と例文・引き止めの断り方

転職先が決まってから退職の伝え方|切り出す時期と例文・引き止めの断り方

この記事では、転職先が決まってから現在の職場へ退職を伝える時期・手順・例文をまとめています。引き止められたときの断り方、転職先を聞かれたときの答え方、最終出社日までの流れも紹介します。

目次 閉じる

  1. 転職先が決まってから退職を伝える時期|内定承諾後が基本
  2. 転職先が決まってから退職を伝える手順と基本の伝え方
  3. 退職理由の伝え方と例文|引き止められにくい言い換え
  4. 引き止められたときの断り方|パターン別の返答例
  5. 転職先を聞かれたときの答え方
  6. 退職を伝えてから最終出社日までの流れ
  7. 切り出す前に抱えやすい不安3つ
  8. まとめ
  9. 転職先が決まってから退職を伝えることに関するよくある質問
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転職先が決まってから退職を伝える時期|内定承諾後が基本

内定が出ると、早く現職へ伝えて気持ちを楽にしたくなります。ただ、退職の申し出は一度受理されると取り消しにくく、転職先の入社条件が固まる前に動くと、行き場を失うおそれがあります。

内定承諾後・入社条件を書面で確認してから伝える

切り出す目安は、次の3つがそろった時点です。

  • 内定承諾の返事をし、必要な書類(内定承諾書など)を提出した
  • 給与・勤務地・入社日などの条件を、労働条件通知書やメールで確認した
  • 入社日が転職先との間で確定している

内定の連絡を受けた直後は、条件面の最終調整が残っていることがあります。この段階で退職を伝えてしまい、条件が折り合わなかった場合、現職に戻りづらい状況になりかねません。

切り出す日の基準

「気持ちの準備ができたか」ではなく、「入社条件を書面で確認できたか」で決めます。

まだ選考中の企業があり、履歴書に退職予定日を書く段階の方は、履歴書の退社予定の書き方も確認しておくと、入社可能日の伝え方に迷いません。

退職日は入社日から逆算して決める

伝える時期は、入社日から逆算すると決めやすくなります。次の表は、就業規則に「退職の1ヶ月前までに申し出る」と定めがある場合の例です。

項目決め方例(入社日が12月1日の場合)
入社日転職先と合意した日12月1日
退職日(在籍最終日)入社日の前日にすると空白期間が出ない11月30日
最終出社日退職日から有給の残日数分さかのぼる有給10日分なら11月中旬
退職を伝える日就業規則の期限に、引き継ぎの余裕を足す期限は10月30日。引き継ぎ期間を確保するなら10月上旬〜中旬

※就業規則が1ヶ月前申告の場合の一例です。実際の日程は勤務先の規定と有給残日数で変わります

引き継ぎに必要な期間は、担当業務の量で変わります。社外の取引先が多い職種ほど、期限ぎりぎりではなく余裕を持って伝えたほうが、最終出社日までに引き継ぎを終えられます。

法律上は2週間前、実際は就業規則の期限に合わせる

期間の定めのない雇用(正社員など)の場合、民法627条1項により、退職の申し入れから2週間が経過すれば雇用契約は終了します。会社の承諾がなくても、法律上は退職できます。

ただ、就業規則で「1ヶ月前まで」「2ヶ月前まで」と定めている会社は少なくありません。後任の手配や引き継ぎを考えると、実務では就業規則の期限に合わせて伝えるのが一般的です。法律を盾に急に辞めると、最終出社日までの関係がこじれやすくなります。

契約社員など期間の定めがある場合は、契約期間の途中で辞められるかどうかのルールが異なります。契約書の内容を確認し、不明な点は人事に問い合わせてください。

転職先が決まってから退職を伝える手順と基本の伝え方

全体の流れは次の5ステップです。順番を入れ替えると、上司の心証を損ねる原因になります。

  1. 直属の上司に面談の時間をもらう
  2. 対面で、退職の意思と希望日を先に伝える
  3. 退職日と引き継ぎの進め方を上司と相談する
  4. 退職日が合意できたら、退職届を提出する
  5. 上司の指示に従い、社内・取引先へ周知する

まず直属の上司に時間をもらう

最初に伝える相手は直属の上司です。同僚や先輩に先に話すと、噂として上司の耳に入り、印象を損ねます。立ち話ではなく、1対1で話せる時間を確保してもらいます。

面談を依頼する文面の例

お忙しいところ恐れ入ります。今後のことでご相談したいことがあり、30分ほどお時間をいただけないでしょうか。他の方に聞かれない場所でお話しできると助かります。

用件は「ご相談」と書けば十分です。上司に「何の話か」と聞かれたら、「今後のキャリアについてです」と答えれば、嘘にはなりません。

面談では結論を先に、感謝とあわせて伝える

面談では、理由の説明より先に「退職したい」という結論を伝えます。前置きが長いと相談や愚痴と受け取られ、上司に引き止める余地を与えてしまいます。

基本の伝え方の例文

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。次の職場が決まり、○月○日をもって退職したいと考えています。これまで多くのことを教えていただき、感謝しています。引き継ぎは最終出社日までに責任を持って進めますので、退職日や進め方についてご相談させてください。

「辞めようか迷っています」という相談の形にしないことが大切です。迷っていると受け取られると、上司は説得を始めます。日付を示し、「退職希望日」として伝えると、その後の調整の話に移りやすくなります。

退職届は退職日の合意後に出す

面談の場で退職届を差し出すのは避けます。まず口頭で伝え、退職日が合意できてから、会社の様式に従って提出します。書式や提出先が決まっている会社もあるため、上司に「退職届の提出方法を教えてください」と確認すると、書き直しの手間がありません。

退職理由の伝え方と例文|引き止められにくい言い換え

転職先が決まっていても、退職理由は必ず聞かれます。現職への不満をそのまま伝えると、「改善するから残ってほしい」と交渉の余地を与えます。理由は、次の職場で実現したいことに置き換えると、話が前向きに終わります。

本音を前向きな理由に言い換える

本音伝え方の例
残業が多く、体力的に限界長く働き続けられる環境で、専門性を高めたいと考えました
給与に納得できないこれまでの経験を評価していただける環境で、挑戦したいと考えました
仕事内容が合わない○○の分野で、経験を積みたいと考えました
人間関係がつらい新しい環境で、自分の役割を広げたいと考えました
将来のキャリアが見えない○○に携わる仕事に挑戦したいと考えました

嘘をつく必要はありません。事実のうち、前向きに言える部分を選んで伝えます。

退職理由で避けたい言い方

  • 上司や同僚への批判(引き継ぎ期間の関係が悪化し、最終出社日までが長く感じられます)
  • 転職先との条件比較(「給料が高いから」と伝えると、待遇改善の提案で引き止められます)
  • 「できれば」「かもしれません」といった曖昧な言い回し(退職が確定していないと受け取られます)
  • 有給消化や最終出社日を一方的に宣言する言い方(相談の形にしないと、引き継ぎの話が進みません)

引き止められたときの断り方|パターン別の返答例

退職を伝えた直後は、気持ちが揺らぎやすい場面です。「君がいないと困る」と言われれば、迷うのは自然な反応です。ただ、引き止めに応じる前に確認したいのは、退職を考えた原因が、その条件で本当に解決するのかという点です。

パターン別の返答例

引き止めの言葉返答の例
「今辞められると困る」(時期の延期)ご迷惑をおかけして申し訳ありません。転職先と入社日を約束しているため、退職日は変えられません。引き継ぎ資料を作り、後任の方へ最後まで説明します
「給料を上げる」「異動させる」(条件の提示)評価していただき、ありがとうございます。待遇だけが理由ではなく、挑戦したい仕事が決まっての判断です
「無責任だ」(感情的な反応)ご迷惑をおかけすることは承知しています。それでも決めたことですので、退職日までにできる限りの引き継ぎをいたします
「考え直してほしい」(再考の依頼)お気持ちはありがたく受け取ります。入社の返事をしており、気持ちは変わりません

気持ちが揺らいだときに確認すること

条件を出されて迷ったときは、次の4点を紙に書き出して整理します。

  • 退職を考え始めたきっかけは、提示された条件で解消されるか
  • 提示された条件は、書面で約束されるか(口頭だけで終わらないか)
  • 転職先へ承諾の返事をし、入社日を約束している事実をどう扱うか
  • 1年後も、今の職場で同じ不満を感じないか

口頭で示された待遇が、後から実現されないケースもあります。残る場合は、条件を書面で確認することが前提です。

引き止めや入社日の調整を一人で進めるのが不安なときは、転職エージェントに相談する方法があります。内定先の条件の確認や入社日の調整を、第三者の立場で整理してもらえます。

転職先を聞かれたときの答え方

上司や同僚から「次はどこに行くの?」と聞かれる場面はよくあります。転職先を会社に伝える法律上の義務はありません。答えるかどうかは、自分で決められます。

対応答え方の例向いている状況
伝えないまだ正式に公表できる段階ではないので、差し控えさせてください同業他社への転職、入社前で内定先の方針を確認できていない
業界だけ伝える○○業界で、これまでの経験を活かす予定です詳細は伏せたいが、何も答えないのも気まずい
社名まで伝える○○社に決まりました取引上の関係がなく、上司との信頼関係がある
伝える前に確認すること
  • 同業他社の場合、就業規則や入社時の誓約書に競業の制限がないか
  • 社名を伝えた相手から、取引先や他の社員へ広がっても問題ないか
  • 転職先から、入社前の社名の公表について指示を受けていないか

どの答え方にするかは、面談の前に決めておきます。その場で考えると、聞かれた勢いで必要以上に話してしまいがちです。

退職を伝えてから最終出社日までの流れ

引き継ぎは「後任が一人で読める資料」を目安に

退職日が決まったら、すぐに引き継ぎの準備を始めます。

  • 担当業務の一覧(定例業務・進行中の案件・期限)
  • 取引先と担当者の連絡先、やり取りの経緯
  • ファイルの保管場所、システムのIDやアクセス権限の管理者
  • 取引先への挨拶(後任の紹介を兼ねて、引き継ぎ期間中に済ませる)

資料は、後任が読むだけで動ける状態を目安に作ります。口頭の説明だけで終わらせると、退職後に問い合わせが来る原因になります。

有給消化は退職日の合意と同時に相談する

有給が残っている場合は、退職日が決まった段階で上司へ消化の希望を伝えます。会社には、休暇の時季を変更できる「時季変更権」がありますが、退職日を越えて休暇をずらすことはできません。そのため、引き継ぎが済んでいれば、退職前の有給消化は認められやすいとされています。

ただし、直前に突然申請すると、引き継ぎが滞って揉める原因になります。退職日を決める面談の中で、最終出社日と有給消化の開始日もあわせて相談しておくとスムーズです。有給をすべて使い切ろうとして入社日がずれる場合は、転職先と相談のうえ、どちらを優先するか決めます。

退職時に受け取る書類と返却するもの

受け取る書類主な用途
源泉徴収票転職先での年末調整に使用。10〜11月ごろまでに転職先へ提出するのが望ましい
雇用保険被保険者証転職先での雇用保険の加入手続きに使用
基礎年金番号がわかる書類転職先での厚生年金の加入手続きに使用。会社が預かっている場合は返却を依頼
退職証明書必須ではないが、転職先から求められる場合がある。必要なら退職日までに発行を依頼
離職票失業手当を申請する場合に必要。転職先が決まっていて空白期間がなければ、基本的に使わない

※必要な書類は転職先によって異なります。入社前に転職先の人事へ確認すると確実です

返却するものは、健康保険証、社員証、名刺、制服、貸与のパソコンや携帯電話、鍵や入館証などです。退職日までにリストを作り、漏れなく返却します。

切り出す前に抱えやすい不安3つ

切り出した後の気まずさが怖い

退職を伝えてから最終出社日までは、周囲との距離感が変わります。気まずさをゼロにはできません。ただ、日々の仕事を普段どおりこなし、引き継ぎを進める姿を見せ続けると、「辞める人」ではなく「最後まで責任を果たす人」として見てもらえます。

内定先に影響しないか心配

この不安があるからこそ、内定承諾後に伝える順番を守ります。入社条件を書面で確認したうえで伝えれば、気持ちの面でも落ち着いて面談に臨めます。現職と退職日が合意できた時点で、内定先の採用担当者へ退職日を共有しておくと、入社日の認識がずれません。

つい先延ばしにしてしまう

先延ばしにするほど、就業規則の期限と入社日の両方に近づき、引き継ぎの期間が削られます。「今日は忙しそうだから」と見送ると、翌日も同じ理由で見送ってしまいがちです。切り出す日を決め、上司に面談の依頼を送ってしまうと、動かざるを得なくなります。

退職の伝え方は決まったものの、内定先の条件や入社日に不安が残るなら、切り出す前に第三者の目で確認しておく方法もあります。転職エージェントなら、条件面の確認や入社日の調整を、内定先との間で進めてもらえます。

まとめ

転職先が決まってから退職を伝える方法のまとめ

  • 退職を伝えるのは、内定承諾後に入社条件を書面で確認できてから
  • 退職日は入社日から逆算する。法律上は2週間前でも、就業規則の期限に合わせる
  • 最初は直属の上司に、1対1で、結論から伝える
  • 引き止めには「入社日を約束済み」と事実で答え、口頭だけの条件には応じない
  • 転職先を伝える義務はない。答え方は面談の前に決めておく
  • 最終出社日までに、引き継ぎ・有給消化・書類の受け取りを整える

今週中に切り出す日を決め、上司へ面談の依頼を送るところから始めてください。

転職先が決まってから退職を伝えることに関するよくある質問

退職をメールや電話で伝えてもよいですか?

原則は、対面で直接伝えます。在宅勤務で出社の機会がない場合などは、オンライン面談や電話で上司に直接話し、そのあとに退職届を提出する形が望ましいです。メールだけで済ませると、意思の確認が不十分と受け取られ、面談の再設定や引き止めが起きやすくなります。

ボーナスをもらってから退職できますか?

賞与は、支給日に在籍していることを条件とする会社があります。就業規則や賃金規程で支給の条件を確認し、支給日と金額が確定してから退職日を決める方法もあります。ただし、支給日を待って入社日を遅らせると転職先との約束に影響するため、先に転職先へ相談してください。

退職日が上司と合意できないときはどうすればよいですか?

引き継ぎに必要な日数の根拠(資料作成や後任への説明の日程)を示し、複数の候補日を提案します。期間の定めのない雇用であれば、退職の申し入れから2週間が経過すると契約が終了するのが民法の定めです。退職届を受け取ってもらえない場合は、人事部門や、各都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーへの相談も選択肢です。

引き継ぎが終わらず、入社日に間に合いそうにありません。

分かった時点で、早めに転職先の採用担当者へ連絡し、入社日を調整できるか相談します。連絡が遅れるほど調整の余地は小さくなります。退職日が決まった段階で、転職先へ共有しておくと確実です。