ジョブリー
年収診断する
カンタン・30秒で完了

転職を繰り返す人の特徴と末路|3タイプ別に見る抜け出し方

転職を繰り返す人の特徴と末路|3タイプ別に見る抜け出し方

この記事では、転職を繰り返す人の特徴と末路を「逃げ型」「探索型」「環境ミスマッチ型」の3タイプに分けて整理します。転職回数が選考に響き始める目安、面接での伝え方、次こそ定着できる転職先の選び方まで取り上げます。

転職を繰り返す人は不利?採用担当者の見方と数字

転職回数が増えるほど、書類選考で不利になるのではないか。まず、採用する側の本音を調査データで確認します。

パーソルキャリア(doda)が2018年12月に実施した「転職に関するアンケート」では、企業の採用担当者103人に、転職回数が選考に影響し始める回数を尋ねています。年代によって回答が大きく分かれました。

応募者の年代最も多かった回答次に多かった回答
20代3回目から影響(28.2%)2回目から影響(22.3%)/影響しない(18.4%)
30代影響しない(20.4%)3回目から影響(19.4%)/4回目から影響(18.4%)
40代影響しない(24.3%)3回目から影響(19.4%)/6回目以上から影響(17.5%)

回答者103人、実施も2018年と小規模で古い調査なので、あくまで目安として見てください。それでも、20代は2〜3回目から見られ始める一方、30代以降は「回数は影響しない」が最多という傾向は読み取れます。

同じ調査の解説では、30代は仕事の経験、40代は経験値やスキルの水準が重視されるとされています。つまり、問われているのは回数そのものより、その転職で何を積み上げ、なぜ辞めたのかを説明できるかです。

転職を繰り返す人の特徴|3つのタイプで見る

転職を繰り返す理由は、人によってまったく違います。原因が違えば、直すべき点も違います。ここでは、繰り返す背景を3つのタイプに分けてみます。

タイプ転職のきっかけ次に起きやすいこと
逃げ型人間関係・残業・評価への不満から離れたくて動く転職先でも別の不満が出て、再び退職を考える
探索型合う仕事を探して、職種や業界を変えている経験が積み上がらず、専門性が見えにくくなる
環境ミスマッチ型入社前の説明と実態の差、事業縮小、配置転換など本人の適性より、会社選びの精度が課題として残る

逃げ型|「何から離れるか」だけで次を選んでいる

今の職場の不満をきっかけに転職活動を始め、次の職場も「その不満がなさそうか」で選ぶタイプです。

  • 退職理由を聞かれると、「〜が嫌だった」で説明が終わる
  • 次の会社で何をしたいかを、具体的に言葉にできない
  • 入社から1年たたずに辞めた経験がある

心身を壊す職場から離れる判断は、間違いではありません。ただ、離れる先を「不満が少なそうな会社」としか決めていないと、別の形の不満に出会いやすくなります。

探索型|合う仕事を探して動いているが、線で見えにくい

営業から事務、事務から販売というように、職種や業界を変えながら適職を探してきたタイプです。目的意識があるぶん、変遷に筋が通っていれば強みになります。

課題は、説明しないと「飽きっぽい人」に見えてしまう点です。職歴ごとに「何を試して、何がわかったか」を一言で言える状態にしておくと、評価が変わります。

環境ミスマッチ型|本人の問題ではないが、説明は本人の仕事になる

求人票と実際の仕事内容が違った、会社の事業縮小や倒産に遭った、希望しない配置転換があった。こうした事情で辞めた場合は、本人の姿勢が原因とは限りません。

ただ、面接官は個々の事情を知りません。事情があっても、短い職歴が並べば同じように見られるため、事実を淡々と説明する準備が必要です。

転職を繰り返す人の末路|起きやすい4つのこと

「末路」という言葉で検索する人は、最悪のケースを知りたい気持ちと、そこから抜け出す道を探したい気持ちの両方を抱えています。起きやすいことを、先に整理します。

起きやすいこと背景
書類選考で止まりやすくなる短期間の職歴が並ぶと、定着への懸念が先に立つ
年収が伸びにくい立ち上がり期間を繰り返し、任される責任の範囲が広がらない
面接で理由を説明できず詰まる回数よりも、各転職の理由に一貫性があるかを見られる
「受かる会社」に選択肢が狭まる条件を妥協して入社し、再び退職する悪循環に入る

いずれも、転職回数が多い人に共通して見られる傾向であって、必ずそうなるわけではありません。

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」では、転職入職者のうち前職より賃金が「増加」した人は40.5%、「減少」した人は29.4%でした。転職が増えること自体より、理由を整理せずに繰り返すことが、先の4つを招きやすくします。

同じ理由で辞め続けてしまう人が見落としている共通項

転職を重ねるほど、「自分は我慢が足りないのではないか」「どこへ行っても同じなのでは」と、自分を責める気持ちが強くなっていきます。

ただ、見直す対象は性格ではありません。過去の退職理由に共通する条件です。人間関係で辞めた3回が、実はすべて「指示が曖昧な上司」だった、ということは珍しくありません。

次の手順で、これまでの退職を書き出してみてください。

  1. 辞めた会社ごとに、退職を考えた理由をすべて書き出す
  2. 書き出した内容を「事実」と「感情」に分ける(例:事実=月の残業が60時間、感情=評価されず悔しい)
  3. 複数の会社に共通する言葉に印をつける
  4. 共通項を「避けたいこと」から「次の職場に必要な条件」へ言い換える

共通項が見えたら、次の職場で確認すべき条件に変えられます。

退職理由の共通項次の職場で確認すること
指示が曖昧で振り回された配属先の上司に面接で会えるか、指示系統や相談の窓口
残業が想定より多かった部署ごとの月平均残業時間、みなし残業の有無
仕事内容が想像と違った1日の業務の流れ、入社後半年で任される範囲
評価基準が見えなかった評価制度の中身、昇給した人の実例

ここまで読んで、自分の退職理由を一人で整理するのが難しいと感じているなら、第三者に話しながら整理する方法があります。職務経歴の棚卸しを一緒に進めてもらうと、自分では気づけなかった共通項が見えることがあります。

転職回数が多い人の応募書類と面接の伝え方

応募書類|職歴を一本の線としてまとめる

履歴書には、社会保険や雇用保険に加入した職歴を原則すべて書きます。短い職歴を省くと、のちに経歴の食い違いが見つかったとき、信頼を失う原因になります。短期間で辞めた職歴を書かない場合に起きることは、短期離職を履歴書に書かないとどうなるかで詳しく整理しています。

見せ方を工夫する場所は、職務経歴書です。次の3点を押さえると、転職の連なりが「一貫した流れ」に見えやすくなります。

  • 各社で担当した業務と、身につけたことを具体的に書く
  • 転職ごとの共通テーマ(例:顧客対応、数字管理)を冒頭の要約に入れる
  • 退職理由は、不満ではなく「次に求めた条件」の形で書く

面接|事実、自分側の原因、次の選択基準の順に話す

転職回数の多い人は、ほぼ確実に退職理由を深く聞かれます。dodaの解説でも、短い在籍を無理にプラスに見せようとせず、失敗から何を学んだかを話すこと、環境や他人のせいにしないことがポイントとされています。

話す順番は、事実、自分側の原因、次の選択基準の3段階です。

伝え方例
避けたい例「上司と合わず、残業も多かったので辞めました」
整えた例「前職は入社前の説明より営業ノルマが重く、1年で離れました。数字だけでなく、顧客との関係づくりを評価する環境で働きたいと考えるようになり、御社を志望しました」

前者は不満で完結しているため、「次も同じ理由で辞めるのでは」と受け取られます。後者は、辞めた経緯を認めたうえで、次の選択基準につなげています。

転職を繰り返さないための転職先の選び方

退職理由の共通項が見えたら、それを解消できる職場かどうかを、応募前に確認します。確認する項目は次のとおりです。

  • 求人票に、残業時間・休日数などの実績が数字で書かれているか
  • 平均勤続年数や、入社1〜3年以内の離職状況を公開しているか
  • 面接で、配属予定の部署の社員や上司と話せるか
  • 自分の退職理由の共通項が、その職場で解消されると具体的に説明できるか
  • 在職中に活動を進め、内定を得てから退職を切り出せるか

求人票に出ない残業の実態や職場の雰囲気は、転職エージェントの担当者が把握している場合があります。退職理由を伝えたうえで求人を紹介してもらうと、条件のミスマッチを減らしやすくなります。

ここまで読んでも、自分に合う条件がまだ言葉にならないときは、転職回数が多いことを前提に相談できる窓口を使う選択肢もあります。

まとめ

転職を繰り返す人のまとめ

  • 採用担当者の見方は年代で異なり、問われるのは回数より転職の理由と積み上げ
  • 繰り返す背景は「逃げ型」「探索型」「環境ミスマッチ型」の3タイプに分かれる
  • 見直す対象は性格ではなく、過去の退職理由に共通する条件
  • 職務経歴書では、転職の連なりを一本の線として説明する
  • 次の職場は、退職理由の共通項が解消されるかで選ぶ

転職回数は変えられませんが、次の転職の理由と選び方は、いまから変えられます。

転職を繰り返す人に関するよくある質問

転職は何回から多いと見られますか?

年代と採用担当者によって異なります。dodaの採用担当者アンケート(2018年・103人)では、20代は「3回目から」「2回目から」影響すると答えた人が多く、30代・40代では「転職回数は影響しない」が最多でした。回数だけでなく、各社での経験と退職理由の説明が見られます。

短期間で辞めた会社は履歴書に書かなくてもよいですか?

社会保険や雇用保険に加入していた職歴は記録に残るため、原則として書きます。書かずに後から発覚すると、経歴の信頼性を疑われるおそれがあります。短さが気になる場合は、職務経歴書で担当業務と得た気づきを添えて補います。

転職を繰り返すと年収は下がりますか?

一概にはいえません。厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職入職者のうち前職より賃金が増えた人は40.5%、減った人は29.4%でした。ただし、これは転職回数ごとの統計ではないため、回数が多い人の年収にそのまま当てはまるわけではありません。

転職を繰り返しているなら、今の会社に残るべきですか?

退職したい理由が、部署異動や上司への相談で解消できるかを先に確認してください。解消できるなら残る選択肢もあります。心身に不調が出ている場合や、改善の見込みがない場合は、離れる判断も妥当です。判断前に、退職理由を書き出して整理することをおすすめします。

転職回数が多くても、転職エージェントは利用できますか?

利用できます。紹介できる求人の範囲は個々の経歴によって変わりますが、退職理由の整理や職務経歴書の書き方を、担当者と一緒に進められます。回数が多いことを最初に伝えておくと、条件に合う求人を提案してもらいやすくなります。