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転職の内定後の流れ|承諾前に確認すべき点と入社までの7ステップ

転職の内定後の流れ|承諾前に確認すべき点と入社までの7ステップ

この記事では、転職で内定が出てから入社するまでの流れを7ステップで解説します。承諾の前に済ませる条件確認、退職の伝え方、退職時と入社時の必要書類、入社日までの期間の目安もあわせて整理します。

転職の内定後の流れ|入社までの7ステップと期間の目安

内定が出ると、ひと息つきたくなります。ただ、ここから入社までの間に、後戻りしにくい判断がいくつも続きます。まず全体の流れを押さえておくと、どの場面で慎重になるべきかが見えてきます。

ステップやること期間の目安
1内定の連絡を受け、お礼を伝える連絡を受けた当日〜翌営業日
2労働条件通知書で条件を確認する書面が届いてから数日
3疑問点の確認・年収や入社日の交渉承諾の前に済ませる
4内定を承諾、または辞退する回答期限は1週間前後が目安
5現職に退職を申し出て、引き継ぎを進める退職日の1〜2か月前から
6退職時の書類を受け取り、入社書類をそろえる最終出社日の前後
7入社内定から2〜3か月が目安

※期間は一般的な目安です。企業や職種によって前後します(参考:JACリクルートメント)。

流れを押さえるうえでの注意点
  • ステップ4(承諾)までは、まだ引き返せます
  • ステップ5(退職の申し出)からは、現職との関係も絡み、戻りにくくなります
  • つまり、ステップ2〜3の確認の質が、入社後の満足度を左右します

内定から入社までは2〜3か月かかるのが一般的で、1か月以内の入社を求める企業もあります。在職中の場合、この期間の大半は退職と引き継ぎに使うことになります。

内定通知から承諾までに確認すること

内定の連絡は電話やメールで届き、そのあとに内定通知書や労働条件通知書が送られてくるのが一般的です。電話だけで「承諾します」と答えるより、書面を見てから回答するほうが安全です。

労働条件通知書で確認する項目

口頭で聞いた条件と書面の内容が食い違うケースは、実際に起こります。書面に書かれていない条件は、入社後に主張しにくいため、届いた書類は次の項目を面接メモと照らし合わせて確認してください。

  • 契約期間(無期か有期か、試用期間の有無と期間)
  • 就業場所と仕事の内容(2024年4月から、将来の配置転換などで変わりうる範囲の明示も必要になっています)
  • 始業・終業時刻、残業の有無、休日・休暇
  • 賃金の額、内訳(基本給・固定残業代・手当)、締日と支払日
  • 昇給・賞与の有無、退職に関する事項

特に見落とされやすいのが、固定残業代の時間数と金額です。年収の総額が面接で聞いた額どおりでも、基本給が低く、固定残業代の比率が高い場合があります。

書面がまだ届いていないとき

労働条件が書面で示されていない段階での承諾は避けてください。メールでも構いませんので、「条件を書面で確認したい」と人事担当者に依頼すれば、断られることはほとんどありません。

年収・入社日の交渉は承諾前に済ませる

年収や入社日を交渉できるのは、承諾の返事をする前です。承諾後に条件を変えたいと伝えると、企業側は「いったん合意した話を覆された」と受け取りやすく、交渉が通りにくくなります。

交渉する場合は、希望額だけを伝えるのではなく、根拠を添えると話が進みやすくなります。現在の年収、前職での実績、他社から提示された条件など、事実に基づく材料を用意してください。入社日についても、引き継ぎに必要な期間を具体的に示すと、企業も調整しやすくなります。

回答の期限と保留の考え方

内定の回答期限は、通知から1週間前後に設定されることが多いです。他社の選考結果を待ちたい、家族に相談したいなど、期限内に決められない事情があるときは、期限が切れる前に連絡します。

保留をお願いするときは、理由と「いつまでに返事ができるか」の日付をセットで伝えてください。期日を示さずに待ってもらおうとすると、企業は採用計画を立てられず、心証を悪くします。

  • 保留を依頼する連絡は、回答期限の前日までに入れる
  • 「検討中です」だけで終わらせず、返事ができる日付を明記する
  • 企業の事情次第で、希望した期間が認められないこともあると想定しておく

承諾後の流れ|退職の伝え方と引き継ぎ

在職中の方にとって、内定承諾のあとに待っているのが退職の手続きです。内定をもらった安心感のあとで、気が重くなる場面でもあります。

退職を切り出すタイミング

退職を伝えるのは、労働条件通知書を受け取り、内定を承諾したあとです。ここを前後させないでください。条件を確認する前に退職の意思を伝えてしまうと、確認の結果が想定と違っていたときに、現職に残る選択肢まで失いかねません。

退職を伝える順番
  • 労働条件通知書を確認し、内定を承諾する
  • 直属の上司に、口頭で退職の意思と希望の退職日を相談する
  • 退職日が確定してから、退職届を提出する

申し出る相手は、人事ではなく直属の上司です。同僚に先に話すと、噂として上司の耳に入ることがあります。法律上は、期間の定めのない雇用であれば、退職の申し入れから2週間で契約が終了するとされています。ただ、就業規則に1〜2か月前の申し出を定めている会社もあります。トラブルを避けるなら、就業規則を確認し、その期限に沿って伝えるのが現実的です。

なお、選考中に履歴書へ退職予定日を書いていた場合は、その日付が入社日調整の出発点になります。書き方は履歴書の退社予定の書き方で確認できます。

引き止められたときの考え方

退職を伝えると、年収アップや異動、役職の提示といった条件で引き止められることがあります。このとき多くの人が揺らぐのは、条件そのものよりも、「世話になった上司に申し訳ない」という気持ちです。

判断に迷ったら、転職を考え始めた理由を書き出してみてください。理由が人間関係や評価への不満であれば、引き止めの条件で解消されるかどうかを冷静に確認できます。

引き止めへの返し方の例
  • 感謝は伝えたうえで、「転職先も決まり、気持ちは変わりません」と明言する
  • 新しい条件の提示は、持ち帰らず、その場で丁重に辞退する
  • 退職理由は、現職への不満ではなく、今後やりたいことを軸に話す

在職中の交渉に自信が持てない場合や、退職の切り出し方で悩む場合は、転職エージェントに相談する方法もあります。エージェント経由で内定を得た場合は、条件交渉や入社日の調整を代行してもらえます。

建設業界の転職を考えているなら、建築・建設業界の転職エージェントを比較した記事も参考になります。

退職日から逆算するスケジュール例

入社日が決まったら、そこから逆算して退職日と引き継ぎの期間を割り出します。たとえば、内定から約2か月後に入社するケースは、次のように進めます。

時期やること
内定の連絡から1週間以内労働条件通知書の確認、質問・交渉、承諾の回答
承諾後すぐ直属の上司に退職の意思を伝え、退職日を相談する
退職日の1か月前〜引き継ぎ資料の作成、後任への業務説明、取引先への挨拶
退職日の2週間前〜有給休暇の消化日程を調整、貸与物の返却準備
最終出社日退職関連の書類を受け取る、社員証や備品を返却する
入社日の前入社先に提出する書類をそろえる

有給休暇が多く残っている場合は、引き継ぎを先に終わらせ、最終出社日の後に消化する形にすると、現職との摩擦が少なくなります。入社日までに空白期間ができるときは、その間の健康保険や年金の手続きにも注意が必要です。

退職時と入社時にそろえる書類

転職の手続きでは、前職から受け取る書類と、新しい会社に提出する書類が混在します。何を、いつ、誰から受け取るのかを分けて整理しておくと、入社直前に慌てずに済みます。

区分書類ポイント
退職時に受け取る源泉徴収票転職先の年末調整で使う。退職後に郵送されることもある
退職時に受け取る雇用保険被保険者証会社が預かっている場合に受け取る
退職時に受け取る年金手帳・基礎年金番号通知書会社が保管している場合のみ。マイナンバーで代用できる場合もある
退職時に受け取る離職票転職先が決まっていれば原則不要。企業から求められた場合に備える
入社時に提出する雇用保険被保険者証・源泉徴収票前職の分。入社先の社会保険・年末調整の手続きで使う
入社時に提出するマイナンバーが確認できるもの本人確認とあわせて求められる
入社時に提出する扶養控除等申告書・給与振込先届出書入社先から配布されるのが一般的
入社時に提出する身元保証書・入社誓約書・健康診断書企業によって求められる

※提出書類は企業ごとに異なります。最終的には入社先と前職の人事・総務の案内に従ってください(参考:リクルートエージェント)。

源泉徴収票は、前職が退職後に発行する場合があり、入社日に間に合わないことがあります。最終出社日に発行時期を確認しておくと、入社後の年末調整で慌てずに済みます。

内定後にやってはいけないこと

内定後は、気が緩みやすい時期です。入社後のトラブルにつながりやすい行動を、先に挙げておきます。

  • 労働条件を確認する前に、退職届を出す
  • 内定承諾後に、他社の選考を続けたまま黙っている
  • 経歴や資格に、事実と異なる内容を伝える
  • 入社前の段階で、現職の機密情報や顧客リストを持ち出す
  • 承諾の返事を、期限を過ぎてから連絡する

この中で最も後悔につながりやすいのが、条件の確認前に退職届を出してしまうことです。内定の連絡を受けた高揚感のまま動くと、あとから書面の内容に違和感を持ったときに、現職に戻る道がありません。退職の手続きは、労働条件通知書を読み終えて承諾してから始めてください。

内定取り消しが認められる範囲

内定を出した企業が一方的に取り消す場合、労働契約法16条に基づき、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当と認められなければ無効になるとされています。重大な経歴詐称が判明した場合などが、認められやすい例として挙げられます。

事実と異なる経歴を伝えることは、取り消しの口実を与えることにもなります。

内定後に迷いが出たときの判断軸

内定が出たあとに、「本当にこの会社でよいのか」と急に不安が膨らむことがあります。選考中は気持ちが前向きでも、承諾が現実味を帯びると、現職の良い面ばかりが目につきます。

迷いの正体は、大きく3つに分けられます。どれに当てはまるかを整理すると、判断しやすくなります。

迷いの種類状況の例取るべき行動
条件への不安年収や配属先が面接のときの説明とずれている承諾前に人事へ質問し、書面で回答をもらう
比較の迷い他社の選考結果を待っている期日を示して保留を依頼する
変化への恐れ条件に不満はないが、環境が変わるのが怖い転職を決めた理由を書き出して見直す

辞退する場合は、承諾する前に伝えるのが原則です。承諾後に辞退すると、企業は採用計画を組み直す必要があり、迷惑をかける度合いも大きくなります。辞退を決めたら、判断がついた時点ですぐ、電話で連絡してください。メールだけで済ませると、誠意が伝わりにくくなります。

ここまで読んで手が止まっているなら、一人で抱え込まずに、第三者の視点を入れてください。条件の妥当性や、現職への退職の伝え方は、転職の事情を知る専門家のほうが、的確な助言をできます。

まとめ

転職の内定後の流れのまとめ

  • 内定後は、条件確認、承諾、退職の申し出、引き継ぎ、入社の順に進み、入社まで2〜3か月が目安
  • 労働条件通知書は書面で受け取り、固定残業代や就業場所まで確認してから承諾する
  • 年収や入社日の交渉は、承諾の返事をする前に済ませる
  • 退職の申し出は承諾のあとに、直属の上司へ就業規則の期限に沿って伝える
  • 源泉徴収票や雇用保険被保険者証など、書類は退職時と入社時で分けて準備する

流れを先に把握しておけば、承諾までの確認と退職の準備を落ち着いて進められます。

転職の内定後の流れに関するよくある質問

転職の内定から入社までは、何か月かかりますか?

一般的には2〜3か月が目安です。在職中の場合、退職の申し出から退職日までに1〜2か月ほどかかることが多く、企業によっては1か月以内の入社を求められることもあります。入社日は、承諾の前に引き継ぎに必要な期間を伝えたうえで調整してください。

内定の返事は、何日くらい待ってもらえますか?

回答期限は、通知から1週間前後に設定されることが多いです。期限内に決められない場合は、期限が切れる前に、理由と返事ができる日付を添えて保留を依頼します。希望した期間が認められるかは、企業の事情によります。

内定を承諾したあとに、年収を交渉できますか?

承諾後の交渉は、難しくなるのが一般的です。年収や入社日を調整したい場合は、承諾の返事をする前に伝えます。希望額だけでなく、現在の年収や実績など根拠を添えると、話が進みやすくなります。

内定承諾後に辞退することはできますか?

法律上、労働者からの契約解約の申し入れは、期間の定めのない雇用であれば2週間で成立するとされています。ただし、企業は採用計画を組み直す必要があり、影響は大きくなります。辞退を決めたら、判断がついた時点でただちに、電話で連絡してください。

内定が取り消されることはありますか?

あります。ただし、内定の取り消しは解雇と同様に扱われ、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当と認められなければ無効になるとされています。重大な経歴詐称が判明した場合などが、認められやすい例です。