四電工とはどんな会社?
株式会社四電工は、四国電力グループの総合設備会社として1963年に設立された東証プライム上場企業です。香川県高松市に本社を置き、電気設備工事・送配電設備工事を中心に四国のライフラインを支え続けています。
2024年度(2025年3月期)には売上高1,058億円・経常利益85億円と連結決算開示開始以来の過去最高業績を達成しており、業績面では非常に堅調な成長を続けています。地域密着型の安定企業として四国エリアを中心に高い知名度を誇りますが、一方で「きつい」「やばい」という検索ワードで調べられる機会も少なくありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社四電工(YONDENKO CORPORATION) |
| 設立 | 1963年(昭和38年)5月1日 |
| 資本金 | 34億5,125万円 |
| 本社所在地 | 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番9号 |
| 従業員数 | 2,158名(2025年3月末現在) |
| 平均年収 | 698万円(2024年3月期・有価証券報告書より) |
株式会社四電工 基本情報(出所:四電工公式HP・有価証券報告書)
四電工の主要事業は以下のとおりです。
- 建築設備工事:電気・計装・情報通信・防災防犯・空調・給排水・衛生・水処理・管渠土木
- 送配電設備工事:架空送電線・架空配電線・地中送電線・地中配電線・電力土木・共同溝
- 兼業事業:PFI・指定管理者事業、CAD開発・販売事業、太陽光発電事業、電柱広告
四電工が「きつい」と言われる5つの理由
四電工に対する「きつい」「やばい」という評判は、残業・5K業種特有の過酷さ・パワハラ文化・転勤・離職率など複数の要因が重なって生じています。ここでは、具体的なデータと口コミをもとに、その実態を詳しく解説します。
残業が多く激務と言われているため
四電工が「きつい」と言われる最大の理由の一つが、長時間労働です。口コミサイトでは繁忙期には月100時間を超える残業が発生するという声も寄せられており、特に現場管理職や施工管理担当者にとっては厳しい環境だと言えます。
建設業界全体として、工期が迫ると残業や休日出勤が避けられない場面は多く、四電工も例外ではありません。大型の送配電設備工事や建築設備工事では、現場の進行状況によって突発的な対応を迫られることもあります。
ただし、2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制(いわゆる「2024年問題」)が適用されており、四電工においても労働時間の適正化に向けた取り組みが進められています。すべての部署・職種が常に激務というわけではなく、職種や担当現場によって大きく異なる点は理解しておく必要があります。
5K業種で肉体的・精神的な負担が大きいため
四電工は電気設備工事・送配電設備工事を主力事業とする建設系企業です。こうした業界では古くから「5K(危険・きつい・汚い・暗い・臭い)」が平気であることが前提と言われており、OpenWorkにも同様のコメントが寄せられています。
特に送配電設備工事(架空送電線や配電線工事など)は、高所作業や悪天候下での屋外作業が多く、体力的・精神的な負担が大きい仕事です。また、現場によっては山間部や離島での工事も発生するため、都市部の快適なオフィスで働きたい人には向いていないと言えます。
- 危険:高所・高圧電気を扱う送配電工事は安全管理が常に求められる
- きつい:資材の運搬や長時間の立ち仕事など体力が必要な場面が多い
- 汚い・屋外:雨天・猛暑・寒冷下でも作業が続く屋外環境
- 精神的プレッシャー:工期・品質・安全を同時に管理する施工管理職の責任の重さ
ただし、これは建設業界全体に共通する特性であり、四電工に限った問題ではありません。四電工は資格取得支援制度が整っており、安全管理教育にも力を入れているため、知識とスキルを身につけることでリスクを大幅に軽減できる環境が整っています。
パワハラがあり体育会系文化が強いため
口コミサイトには、四電工に対して「体育会系の文化が強く、上下関係が厳しい」「パワハラ気質の上司がいる」という声が見られます。建設・電気工事業界全般に共通する傾向として、体育会系的な職場風土が残っている職場が存在することは否定できません。
ただし、こうした職場環境は部署や現場所長の方針によって大きく異なります。実際に口コミを詳しく見ると、風通しの良い職場でのびのびと仕事ができているという声も多数存在します。
また、近年は建設業界全体でコンプライアンス意識が高まっており、四国電力グループとして社内の相談窓口や倫理基準の整備が進んでいます。パワハラのリスクを懸念する場合は、事前に職場の雰囲気を確認できる転職エージェントの活用が有効です。
地方勤務・全国転勤で生活が不安定になりやすいため
四電工は四国エリアを中心に事業を展開していますが、本州など四国外の現場に長期出張・転勤となるケースもあります。四国という地方に本社を置く企業特性上、大都市圏への転職を希望する場合は選択肢が限られるという点を指摘する声もあります。
一方で、四国・地元での就業を希望するエンジニアにとっては、地元密着型のキャリアを築けることが大きな魅力です。四国電力グループの一員として地域のインフラを支えることへのやりがいや、地元での安定した生活基盤を築けるという点は、移住・定住を検討している方にとって非常にポジティブな要素と言えます。
離職率の高さが懸念されているため
建設・電気工事業界では業界全体として離職率が高い傾向にあり、四電工も「きつい仕事で辞める人が多いのでは?」という懸念の声が見られます。実際、就職・転職口コミサイトでは「キャリアアップのために転職を検討した」という声もゼロではありません。
ただし、四電工の従業員数は2,158名(2025年3月末)と安定して推移しており、創業60年以上の歴史の中で継続的に採用・定着を実現しています。東証プライム上場企業として社会的信用度も高く、長期勤続者が多い企業であることも事実です。
また、企業年金・退職金制度・独身寮・世帯社宅といった定着を後押しする制度が整っており、一定以上のキャリアを積んだ社員は会社に長く留まる傾向があります。離職を懸念する場合は、入社前に職場環境を詳しく確認することが重要です。
四電工で働くメリット・良い評判口コミ
「きつい」という評判がある一方で、四電工には確かな魅力も多数あります。特に「上場企業平均を上回る年収水準」「四国電力グループの安定性」「充実した福利厚生」「地元でのキャリア形成」は転職先として非常に魅力的なポイントです。
上場企業平均を上回る年収水準
四電工の最大の魅力の一つは、有価証券報告書に基づく平均年収698万円という、上場企業平均(614万円)を大きく上回る水準です。電気設備・送配電工事という専門技術職の特性上、経験とスキルに応じて着実に年収が上がる仕組みが整っています。
また、現場代理人手当・都市手当・世帯手当・時間外手当など各種手当が充実しており、基本給に加えて収入を積み上げやすい体系になっています。建設業界の中でも安定した給与水準を維持できる点は、長期的なライフプランを立てるうえで大きな強みです。
四国電力グループの安定した経営基盤
四電工の最大の強みは、四国電力グループの一員であるという経営基盤の盤石さです。四国電力は四国4県の電力インフラを担う地域の基幹企業であり、その傘下にある四電工は安定した受注基盤を持っています。
2024年度(2025年3月期)には売上高1,058億円・経常利益85億円と過去最高業績を達成しており、企業としての将来性・成長性は非常に高いと言えます。電気インフラは景気に左右されにくい社会インフラであるため、景気後退局面でも需要が安定しやすいという業界特性も大きな安心材料です。
充実した福利厚生と資格取得支援制度
四電工は独身寮・世帯社宅・保養所・企業年金・従業員持株会・貸付金制度・慶弔見舞金制度など、大企業ならではの手厚い福利厚生を完備しています。住宅コストを大幅に抑えられる社宅・寮制度は、若手社員にとって特に大きなメリットです。
また、電気工事士・電気主任技術者・施工管理技士などの公的資格取得を支援する制度が整っており、通信教育受講援助・公的資格取得援助を活用することでスキルアップが図れます。資格取得後は手当として給与に反映されるため、努力が収入に直結する仕組みになっています。
| カテゴリ | 主な内容 |
|---|---|
| 諸手当 | 現場代理人手当、都市手当、世帯手当、通勤手当、時間外手当など |
| 休日・休暇 | 夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇、リフレッシュ休暇 |
| 住まい | 独身寮、世帯社宅、保養所(自社所有・契約) |
| 資産形成 | 財形貯蓄、従業員持株会、企業年金、退職金制度、貸付金制度 |
| 成長支援 | 通信教育受講援助、公的資格取得援助、四電生協加入可 |
四電工の主な福利厚生(出所:四電工公式採用サイト)
地元四国で長期的なキャリアを築ける
四電工は四国エリアを主要フィールドとしており、地元・四国で安定したキャリアを築きたい人にとって最有力の選択肢の一つです。徳島・香川・愛媛・高知の4県を中心に事業を展開しており、地元の電力インフラや建築設備工事に直接貢献できる点に大きなやりがいを感じる社員も多いです。
また、四電工の採用大学は四国の地元大学から全国の難関大学まで幅広く、高卒採用も積極的に行っています。学歴に関係なく専門技術で評価される環境であることも、多くの社員が長く勤め続ける理由の一つになっています。
四電工の年収・給与体系【高卒・大卒別で解説】
四電工の年収は有価証券報告書で公開されており、2024年3月期の平均年収は698万円です。東証プライム上場企業の平均年収614万円と比較すると約84万円高く、地方の電気設備会社としては非常に高い水準です。
平均年収と年齢別年収の推移
直近5年間の平均年収推移と年齢別の年収目安は以下のとおりです。
| 年度 | 平均年収 |
|---|---|
| 2020年3月期 | 685万円 |
| 2021年3月期 | 690万円 |
| 2022年3月期 | 713万円 |
| 2023年3月期 | 704万円 |
| 2024年3月期 | 698万円 |
四電工の平均年収推移(出所:有価証券報告書)
| 年齢帯 | 年収目安 |
|---|---|
| 20代 | 約439万円 |
| 30代 | 約637万円 |
| 40代 | 約709万円 |
| 50代 | 約748万円 |
四電工の年齢別年収目安(出所:各種調査データより)
高卒入社と大卒入社の違い
四電工は高卒採用にも積極的な企業として知られており、高卒・大卒を問わず現場で技術を磨くことができます。ただし、初任給や昇進のスピードについては一般的に学歴による差があります。
- 初任給:大卒の方が高卒より高めに設定されている(詳細は採用年度により変動)
- 昇進スピード:大卒の方がやや早い傾向があるが、高卒でも資格取得により差を埋めることが可能
- 担当業務:入社後は高卒・大卒ともに現場を経験してから配属が決まるケースが多い
- 資格取得支援:高卒・大卒ともに同様の資格取得援助制度を利用できる
電気工事士・電気主任技術者・施工管理技士などの資格を取得することで、学歴に関係なく評価・昇給につながる仕組みが整っています。高卒であっても、専門技術とキャリアを積み重ねることで管理職を目指すことは十分に可能です。
四電工への転職が向いている人・向いていない人
これまでの分析をもとに、四電工への転職・就職が向いている人・向いていない人の特徴をまとめます。転職を検討する前に、自分の価値観や働き方と照らし合わせてみてください。
四電工への転職が向いている人
- 地元・四国でのキャリアを重視する人:四国エリアで安定したインフラ系のキャリアを長期的に築きたい方
- 手に職をつけて収入を上げたい人:資格取得により着実に年収アップを狙いたい方(高卒・大卒問わず)
- 安定した大手グループ企業で働きたい人:四国電力グループとして景気に左右されにくい安定した雇用を求める方
- 体力に自信があり現場仕事が好きな人:屋外での設備工事や送配電工事にやりがいを感じられる方
- 充実した福利厚生を重視する人:社宅・企業年金・退職金など生活基盤が整った職場環境を求める方
四電工への転職が向いていない人
- 残業や休日出勤が絶対に嫌な人:工期が迫ると長時間労働が発生するケースがあるため、ワークライフバランス最優先の方には合わない可能性がある
- 大都市圏での勤務を希望する人:本社・主要拠点が四国エリアのため、東京・大阪での勤務を希望する方には不向き
- デスクワーク中心の仕事を望む人:現場での設備工事・送配電工事が主な業務のため、屋外の身体的な仕事が苦手な方にはきつく感じる
- 体育会系の上下関係が苦手な人:職場・部署によっては縦社会的な文化が残っている場合があるため、フラットな職場を好む方は確認が必要
建設業界の転職エージェントは会社によって強みが異なります。施工管理職の転職に強いサービスを比較したい方は施工管理の転職エージェントおすすめランキング28選!、建築・建設業界全体で幅広く比較したい方は建築・建設業界の転職エージェントおすすめ24選の記事もあわせてご覧ください。
四電工への転職におすすめの転職エージェント
今の職場が本当にきついと感じている方、四電工への転職・就職を真剣に検討している方は、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。
より多くの選択肢を比較したい方は、施工管理の転職エージェントおすすめランキング28選!や建築・建設業界の転職エージェントおすすめ24選もぜひご参照ください。
まとめ
四電工が「きつい」「やばい」と言われる理由は、残業の多さ・5K業種の特性・パワハラ文化・地方勤務・離職懸念などのキーワードがネット上に広がっているためです。しかし、ここまで詳しく検証してきたように、その多くは建設業界全体に共通する課題であり、四電工固有の「やばさ」ではありません。
- 残業・激務:繁忙期は長時間労働が発生するが、2024年問題を機に働き方改革が進行中
- 5K業種:屋外・高所作業が多い電気工事特有のきつさはあるが、安全教育と資格支援が充実
- パワハラ:体育会系文化は一部に存在するが、部署・現場によって大きく異なる
- 年収:平均698万円と上場企業平均を大きく上回る水準。資格取得で更なる年収アップも可能
- 安定性:四国電力グループとして過去最高業績を更新。景気に左右されにくいインフラ事業が強み
- 福利厚生:社宅・企業年金・退職金・資格取得援助など大企業ならではの手厚い制度が揃う
四電工は地元・四国でのキャリアを重視する人・体力に自信があり専門技術を磨きたい人・安定した大手グループ企業で長期的に働きたい人にとって非常に魅力的な選択肢です。一方、ワークライフバランス最優先の方や大都市圏勤務を希望する方にはミスマッチになりやすいため、自分の価値観と照らし合わせた判断が重要です。
転職を検討する際は、転職エージェントを活用して企業の内情や職場環境を事前に把握したうえで、準備を万全にして選考に臨みましょう。
四電工に関するよくある質問(FAQ)
四電工の仕事は本当にきついの?
四電工の平均年収はいくらですか?
四電工は高卒でも採用してもらえる?
四電工と四国電力の違いは何ですか?
参照・参考元
株式会社四電工 会社概要(公式HP)
株式会社四電工 有価証券報告書(IR情報)
株式会社四電工 福利厚生(採用情報)
OpenWork(社員口コミサイト)
四電工 2024年度業績プレスリリース
運営者情報
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