この記事では、転職の進め方を7つのステップに分けて、順番と期間の目安を解説します。求人を見る前に決めておきたい3つのことと、現職に退職を伝えるタイミングも取り上げます。
転職の進め方は7ステップ|全体の流れと期間の目安
準備から入社までの期間は、おおむね3〜6か月が目安とされています。ステップは次の7つで、段階ごとの期間は次のとおりです。
| 段階 | 含まれるステップ | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 準備・書類作成 | 1 自己分析 / 2 求人探し / 3 応募書類の作成 | 約2週間〜1か月 |
| 応募・面接 | 4 応募・面接 | 約2か月 |
| 内定・退職・入社 | 5 内定・条件確認 / 6 退職の申し出・引き継ぎ / 7 入社準備 | 約1か月半〜2か月 |
出典:転職エージェント各社の解説をもとに作成。個人差が大きく、数週間で決まる人も1年以上かかる人もいます。
在職中に進める場合は、面接日の調整や引き継ぎがあるため、この目安より長めに見ておくと余裕を持てます。期間の実態は転職期間は平均何カ月かを調べた記事で詳しく扱っています。
求人を見る前に決める3つのこと
転職サイトを開いて求人を眺めるところから始めると、比べる基準がないまま応募先が決まっていきます。その状態で内定が出ると、「本当にここでいいのか」と迷って返事ができなくなりがちです。
進め方で最初に差がつくのは、求人を見る前の3つの決めごとです。最初の1週間の動き方は転職活動は何から始めるかの記事にまとめています。
1. 転職理由と譲れない条件を書き出す
頭の中で考えず、紙やメモに書き出してください。次の3つを分けて書くと整理できます。
- 辞めたい理由(不満に感じていること)
- 次の職場で実現したいこと
- 譲れない条件(3つまで。例:月の残業30時間以内、年収、勤務地)
条件を欲張ると該当する求人がなくなります。譲れない条件は3つまでに絞り、残りは「あれば嬉しい」に回すと、応募先を判断しやすくなります。
2. いつまでに転職するか、期限を決める
期限があるかどうかで、動き出す時期が変わります。活動期間の目安が3〜6か月なので、入社希望日から逆算します。たとえば来年4月入社を目指すなら、10月〜1月に動き出す計算です。
今が10月なら、まだ間に合う時期です。期限を決めないまま「良い求人があれば」と待つと、活動が先延ばしになりやすくなります。
3. 在職中に進めるか、辞めてから進めるかを決める
この選択で、使える時間と生活費の考え方が変わります。比較は後半の「在職中と退職後、どちらで進めるか」で整理しています。
- 転職理由と譲れない条件を書き出した
- 入社したい時期(期限)を決めた
- 在職中か退職後かを決めた
転職の進め方7ステップを順番に解説
ステップ1 自己分析・キャリアの棚卸し
これまでの仕事を書き出します。次の項目を、できるだけ数字を入れて整理してください。
- 担当した業務と在籍期間
- 成果(売上、削減した時間、担当した人数など)
- 身についたスキル・資格
- 周囲から評価された点
この棚卸しが、そのまま応募書類と面接の材料になります。
ステップ2 求人探し・情報収集
求人の入り口は、転職サイト、転職エージェント、企業の採用ページ、ハローワークなどがあります。1つに絞らず、複数を併用する進め方が一般的です。
応募は10社前後を見込んでおくと、不採用が続いても気持ちに余裕を持てます。1〜2社だけに絞ると、不採用のたびに最初からやり直しになります。
どの窓口を使えばよいか迷う場合は、転職エージェントを使うべきかの判断基準も参考になります。
ここまでの棚卸しや求人選びを一人で進めていて手が止まっているなら、第三者に条件を話して整理する方法もあります。転職の軸が固まっていなくても、相談だけなら始められます。
ステップ3 応募書類の作成
履歴書と職務経歴書を用意します。職務経歴書はA4で1〜2枚が目安です。1枚にまとめる方法は職務経歴書をA4 1枚に収める書き方を確認してください。
ステップ4 応募・面接
書類選考の結果は、応募から1週間ほどで届くのが一般的な目安です。面接では、転職理由、志望動機、これまでの経験を聞かれます。
在職中は、平日夜やオンライン面接、有給休暇を使って日程を組みます。現職に知られない工夫は在職中の転職活動の進め方で解説しています。
ステップ5 内定・条件確認
内定の返事は、企業から期限の指定がなければ、遅くとも1週間以内が目安です。承諾する前に、書面で次の点を確認してください。
- 年収の内訳(基本給、手当、賞与の有無)
- 入社日
- 勤務地と配属先
- 残業時間の目安
- 試用期間の有無と条件
現職に退職を伝えるのは、内定を承諾して条件が固まってからです。内定が出る前に伝えると、内定が取り消しになった場合に職を失います。順番を間違えないための手順は転職先が決まってから退職する流れにあります。
ステップ6 退職の申し出・引き継ぎ
期間の定めのない雇用であれば、民法627条により、退職の申し出から2週間で雇用契約を終了できます。一方で、就業規則に「1か月前まで」などの定めを置く会社も多く、引き継ぎを考えると1〜2か月前の申し出が現実的です。
入社日から逆算した伝え方は退職のタイミングの決め方を参照してください。
ステップ7 入社準備
退職日までに、前の職場から受け取る書類を確認します。
- 源泉徴収票
- 雇用保険被保険者証
- 基礎年金番号がわかる書類
入社先から提出を求められる書類は、内定時の案内に記載されています。
在職中と退職後、どちらで進めるか
「もう限界で、先に辞めたい」という状態でも、判断の基準は同じです。収入と時間のどちらを優先するかで考えます。
| 在職中に進める | 辞めてから進める | |
|---|---|---|
| 収入 | 途切れない | 途絶える(失業給付は条件あり) |
| 時間 | 平日は仕事があり、確保しにくい | 自由に使える |
| 面接日程 | 調整が必要で、期間が長引きやすい | 合わせやすい |
| 気持ちの面 | 焦りにくいが、疲れが溜まりやすい | 収入がない焦りで妥協しやすい |
辞めてから進める場合、自己都合退職の失業給付は、2025年4月以降、給付制限が原則1か月に短縮されています。ただし受給には、ハローワークでの手続きと求職活動が必要です。
活動期間の目安が最長6か月であることを踏まえ、生活費6か月分の貯蓄を一つの基準にすると判断しやすくなります。詳しい判断軸は仕事を辞めてから転職する場合の記事にまとめました。受給額と時期は自己都合退職の失業保険の記事で確認できます。
進め方でつまずきやすい4つのパターン
| つまずき方 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 求人探しから始める | 応募先がぶれ、志望動機が薄くなる | ステップ1の棚卸しと3つの決めごとを先に済ませる |
| 1〜2社に絞って応募する | 不採用が出るたびに最初からやり直しになる | 10社前後を並行して進める |
| 内定前に退職を伝える | 内定が出なければ職を失う | 内定承諾・条件確認の後に伝える |
| 一人で抱え込む | 書類や面接の癖に気づけず、同じ理由で落ち続ける | 第三者に書類と受け答えを見てもらう |
不安が大きくて動けない場合は、転職の不安を3種類に仕分ける方法から読むと、何から手をつけるか見えてきます。
ここまで読んで、自分の場合はどの順番で動くべきか決めきれないなら、一度だけ相談してみる価値があります。現状を話すだけで、期限や条件の優先順位が見えてくることがあります。
まとめ
転職の進め方のまとめ
- 期間の目安は準備から入社まで3〜6か月。入社希望日から逆算して動き出す
- 求人を見る前に、転職理由と条件・期限・在職中か退職後かを決める
- 退職を伝えるのは、内定を承諾して条件が固まってから
順番さえ間違えなければ、転職は一つずつ進められます。まず今日、転職理由を紙に書き出してください。
転職の進め方に関するよくある質問
転職活動は何から始めればよいですか?
転職活動は現職の会社に知られませんか?
退職はいつ会社に伝えるべきですか?
20代と30代で、転職の進め方は変わりますか?
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